製作したW型戦時標準船(青函連絡船車両渡船) 第六青函丸
※後ろは東 秀明 氏 作 津軽丸型青函連絡船
W型戦時標準船(青函連絡船車両渡船) 第六青函丸をNゲージで製作してみました。
東氏が津軽丸型の青函連絡船を製作し、合同運転会に持参されると聞き、自分も連絡船を作って横に並べてみたくなり、急遽作成を開始しました。
過去の運転会で、Nゲージサイズの青函連絡船を見たことがあり(といいますか、お願いして展示していただきました)、
いつかは自分も作成したいと思っていました。今回は、自分も参戦した次第です。
製作開始から、運転会まで三週間弱しかなく、手馴れた工作技法と市販品の活用、それとプロトタイプに最も構造が簡単なW型戦時標準船を選ぶことで、なんとか形になりました。
Nゲージサイズの連絡船にチャレンジしてみようという方がどれだけおられるかわかりませんが、稚作がなにかのご参考になれば幸いです。
イマイ 1/150黒船 船体
船首部分
船体中央部分
船尾部分
ベースは、ほぼ無いに等しいです。閉店セールで投売りされていた
イマイ(青島文化教材社)の1/150 黒船
を船体の一部に使いましたが、ラインの参考になったものの、あまり役に立ったとは言い難いです(ウオーターラインモデルなので、下半分使っていませんし)。
ディティールを削り落としたり穴を埋める分だけ、かえって加工の手間が増えるので、
これらの大型帆船プラモをベースに青函連絡船が作ることができる、と考えない方がよいと思います。
船主部分は細切にしたt0.5のプラ板で大まかな形をつくり、ポリパテで整形。
それ以外は、t0.5のプラ板を三枚重ねにした板がベースで、3mm×3mmまたは2mm×2mm角材で補強しています。
隙間な瞬間接着剤系のパテで埋めて整形しています。
板(?)の部分は、船底(ウオーターライン)・車両甲板・甲板の三枚構造で、線路が仮配置である関係で、車両甲板も固定していません。
また、脱線時に困るので、甲板は固定しない予定です。
構造物
手摺・階段取り付け
船員室等は、t0.5のプラ板で、ドアはGM公団住宅の勝手口を流用。ブリッジの窓は、GMのスハフ43の窓です(シル/ヘッダー落としています)。
t0.5のプラ板を多用したのは、切断の時間(と手間)を短縮する為です(厚いプラ板の切断に四苦八苦するくらいなら、三枚つくって貼り合せた方が早いと判断)。
手すりは、なかなか利用できるものがなさそうでしたが、
Tomixのワイドレール用壁
を加工して使いました。階段は、歩道橋や跨線橋を利用しようとしましたが角度が緩くて使えず、
比較的急な
トミーテックのコンビナート積み出し所
を利用しました。また、ブリッジの下の鉄骨は、
Tomixの木造跨線橋を利用しています(形が違うものの、サイズが近似値でしたので利用しました)。
甲板木造部・煙突・通風口・救命ボート
甲板の木造部は、エバーグリーンのプラシート(2mm毎に筋が入っているもの)を利用。
煙突は2本のプラパイプを横に繋げてプラ板を接着してパテで整形(100ライターみたいな形になりました)。
通風口は、プラパイプとバーニアノズル + エポキシパテ。3本マストは、プラパイプと
トミーテックの煙突Aのパーツで作成しました。
救命ボートは、イマイ 1/150黒船のものを利用しました。錨はまだつけていませんが、JNR型に拘らなければ、キットのものを加工すればできそうな気がします。
船尾
船内のレールは現段階では、固定していません。
青函連絡船は基本的に船尾部分は3線、内部で4線で、内部にポイントがあります(※翔鳳丸型は内外3線、洞爺丸型と初代十和田丸は外1線中2線)。
Tomix/PICOどちらのYポイントでも作例があるようですが、東氏曰く「脱線が多い」とのことですので、思い切ってダミーポイントにしようかと思っています。